【就活】航空会社のビジネスモデルを見てみよう!【空運】

はじめに

ANAとかJALとかpeachとか、いろいろな航空会社があるけど、それらの会社はどのように利益を上げているのでしょうか?

航空会社とは?

まず、航空会社とは何を指しているのでしょうか。

航空会社(こうくううがいしゃ)とは、利用者から対価(航空運賃)を徴収して、航空機(主に飛行機)を用いて旅客や貨物を輸送する組織。エアライン(airline)ともいう。

Wikipedia”航空会社”より

イメージどおりでしたか?

飛行機で人や物を運びそれに対して対価を貰うというそれの運送業ですね。

実は、飛行機と飛ばすだけではないのですが、後ほど解説します。

旅客輸送

旅客輸送事業、飛行機で人や物を運んで対価を貰う事業の事です。

そもそもの話なのですが、「飛行機」で何かを運ぶわけですよね。
導入する飛行機の種類によって大方決まってしまいます。
初めから大体のスペックがもう決まってしまっているんですよね。

つまり、何人乗せていても一便飛ばすのにかかる費用は決まっているということ。
ここがまず一番大きいところだと思います。
このため、出来るだけ席を埋めて飛びたいですよね。

次に、旅客収入についてです。

ユニットレベニュー

レベニューマネジメントのパフォーマンスを定量的に測定する指標で、座席キロ当たりの収入単価(収入÷座席キロ)。イールド(収入÷旅客キロ)×座席利用率(旅客キロ÷座席キロ)によっても算出される。

ANA用語集より

ん…座席キロ?イールド?旅客キロ?

座席キロ(Available Seat-Killometers)

旅客輸送容量の単位。総座席数×輸送距離(キロ)

ANA用語集より

旅客キロ(Revenue Passenger-Killometers)

各有償旅客が登場し、飛行した距離の合計。
有償旅客数×輸送距離(キロ)

ANA用語集より

イールド(Yield)

旅客一人に対する1キロ(または1マイル)あたりの収入単価。収入÷旅客キロによっても産出される。

ANA用語集より

旅客キロと座席キロの違いは有償旅客の有無なので、座席利用率は有償旅客が占める割合という事ですね。

ここから見てみると、

一席あたりの利益が出れば出るほどよく、いっぱい席が埋まれば埋まるほど収入が上がりますね。

次にコスト面について見ていきましょう。

ざっくりと分けると、機体の購入費用、機体の整備費用、燃料費、空港に対してかかる費用、人件費、販管費などです。

これはイメージが付きやすいと思います。

LCCなどはここらへんのコスト面を削っていますね。

やはり、旅客単価座席利用率が大事な変数であることが分かりますね。

客単価に関してはエコノミー、ビジネス、ファーストなど席のクラスを分けるなどして調整することが出来ます。しかし、単価が高ければ利用しませんよね。座席利用率と旅客単価は、独立した関係ではないのです。

1便1便出来るだけ席を埋めて運航することが大切ですね。
空席であればお金をかけて「空気」を運んでいると変わりませんし。

貨物事業

貨物事業では、旅客ではなく貨物を運送する事業です。

LCC(ローコストキャリア)とFSC(フルサービスキャリア)の違いであったり、自社で貨物専用機を持っているかどうかでもまた異なっています。

貨物運送では、基本的には片道運送になってしまうので基本的にはLCCでは貨物運動を行いません。
(LCCは往復をたくさんすることで、効率を上げることで利益を上げているため)

自社で貨物専用機を持たない場合だと、貨物と旅客を同時に運送することになります。

貨物専用機を持つ場合だと、貨物のみを運送することになります。

貨物を運送する運賃はどうなっているのかというと、
荷主→航空貨物代理店→CASS(Cargo Account Settlement Systen)→航空会社
という流れになります。

航空会社が運賃請求のデータをCASSに送信して、代理店はCASSから航空貨物代理店宛の請求データを受け取るという形ですね。

複数の航空会社を跨いで輸送される場合だと、IATAクリアリングハウスを通じて会社間で清算されます。

コロナ禍では、国際線の旅客が減少したが貨物の割合を増やすことでダメージを抑えることが出来た。

関連事業

飛行機を飛ばしてナンボの航空会社ですが、パイロットとCAさんと機体があれば飛ぶのでしょうか??

いえ、そうではありません。

ANA”グループ”、JAL”グループ”と聞いたことはありませんか?

空港地上支援、航空機整備、車両整備、物流、ケータリングなどなどの事業を子会社として展開しています。

ANA HOLDINGS INC.を例に挙げてみますと

  • 航空運送
  • 航空機整備事業
  • 空港地上支援
  • 車両整備
  • セールス&マーケティング
  • コンタクトセンター
  • フライトケータリング
  • 総合商社
  • 人材・ビジネスサポート
  • 不動産・ビルメンテナンス
  • 調査研究・シンクタンク
  • 航空機操縦士養成

となっていますね。

事業展開はかなり広いです。
最終決算としてはこれらの決算はすべて連結されANA HOLDINGS.の連結決算として提出されます。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

航空会社のビジネスモデルは、ホテルなどと同様に装置産業なんですよね。

とにかく、客単価と座席利用率が大切なんですよね。

ここまでご覧いただきありがとうございました!
皆様のお役に立てれば幸いです!

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